保護犬を飼うべきかの賛否について



保護犬とはいろいろなり理由で飼えなくなった犬達の事で

保健所に連れ込まれたり、放置されたりした(山の中や、観光地の駐車場、キャンプ場などなど)犬たちです。つまり飼育放棄された犬たちの事です。

そんな犬たちは、最終的に保健所に連れ込まれたのち、直接動物愛護団体や里親に引き取られたりします。

保健所に引き取られた犬たちの中で動物愛護団体や里親に引き取られた犬達は運が良く、引き取り手のいない犬は殺処分されます。

保健所などから動物愛護団体に引き取られた犬達は動物愛護団体の方々によって犬達と里親を引き合わせて譲渡すると言った活動をボランティアで行っています。

その様な活動が功を奏して年々殺処分される犬達の数は減ってはいるのですが

その保護犬を引き取る事に関して賛否両論があります。

今回はその事について少しお話します。


保護犬を飼うべきではないと言われる方の意見や考え方

 1、たった1頭の犬の命を救ってもすべての命が救えるものではないので意味がない。

 2、保護犬はフィラリアなどの病気にかかっている、またはかかってしまうリスクが

   大きい。

 3、病気になってしまうと高額の治療費などがかかってしまう。(ペット保険が

   入れない)

 4、しつけが出来ていないケースが多く飼いづらい。

 5、保護犬を飼った人は、飼いきれず保健所などに持ち込む人の割合が高い。



1についての考え方、実態

 環境省によると、2020年度に全国の保健所や動物愛護センターに飼い主が持ち込んだ

 り、所有者が分からず引き取られた犬や猫は、72,433頭で、このうち半数以上の39,866頭

 が新たな飼い主、里親などに引き取られています。  

 殺処分されたのは合わせて23,764頭で、うち犬が4,059頭です。昨年に比べると犬は約

 1,500頭以上減少、10年前と比べると殺処分の数は10分の1程に減少し、過去最少となりま

 した。全国の多くの保護団体、支える方たちの努力、自治体の協力によって前に進んでい

 ます。                        ピースワンコ・ジャパンより 

 

 実態としては上記のデータから見ると殺処分される犬達は愛護団体の方々の努力によって 

 減っているのは事実ですが、0になっている訳ではありません。これは事実です。


2についての実態

 飼育放棄される犬達の飼育環境は劣悪の状態が多く一部のブリーダーや飼い主に関しては

 フィラリアの予防接種や狂犬病の予防接種などが行われていない場合が多いと聞きます。

 特に狂犬病の予防接種率は厚生労働省によると、令和2年度で全国の市区町村に届け出

 のあった飼い犬609万頭のうち、予防接種を受けたのは427万頭で、接種率は70.2%と10年

 前から比べると急激に低下しています。

 そもそも行政に届け出ていないケースも多く行政に飼い犬としての届け出のない未登録犬

 を加味すると、接種率は実質4割程度との見方もある。

                             厚生労働省等のデータより

 

 狂犬病の予防接種は法律で義務付けられており生後91日以上の犬の所有者は、毎年1回の

 狂犬病予防注射を受けさせることが義務付けられています。 注射を怠った場合には20万

 円以下の罰金となる場合があります。

 保護犬は元の飼い主等の飼育放棄等が原因で保護されているのでそれらの予防接種を受け

 ていない事が多く飼育されていた環境やフードの問題もあるので病気になりやすい事は否

 めません。


3に関して

 ペット保険に関しては、生年月日の確認が取れないと基本的に加入が出来ません。

 よって犬が病気になった場合にその病気にかかる費用はすべて実費になり高額になる事が

 あります。

 動物の治療費に関しては人間と違い国が関与しませんので、すべてが自由診療で獣医さん

 のさじ加減で治療金額が決まりますので動物病院によって金額がまちまちです。 

 高額の事もあったり獣医さんによっては、保護犬の愛護活動にご理解を頂き良心的な

 価格や無料で診て頂けたりします。 

(人間の場合、日本での診療金額や薬代などは交通事故や労働災害、未承認治療や未

 承認薬以外は事細かく厚生労働省で金額が決まっており、どこの医療機関を受診しても同

 じ金額でしかも保健治療が受けられます。)

 

4について

 保護犬は飼育放棄されたケースが多い為に虐待を受けているケースが多くしつけが出来て

 いない事が多いです。特に成犬になっている個体はしつけが難しく素人ではしつけをする

 のは困難です。ドッグトレーナーなどにお願いしたりするとしつけが出来る場合がありま 

 す。当然費用は掛かりますが・・・


5の考え方について

 この事についてはすべて人間の都合です。動物を飼育すると言う事は命を預かるのと一緒

 で最後まで面倒をみる覚悟が必要です。その覚悟が出来ない方が保護犬やペットショップ

 やブリーダーから購入しても結局は同じ結果になります。

 フランスでは安易にペットショップから購入し飼いきれなくなると捨ててしまう様な事を

 防ぐ為に2026年からペットショップでの動物の購入が禁止になります。また、保護活動

 を行っている愛護団体の保護犬の譲渡に関しては引き渡し条件が非常に厳しくなっている

 事が多くなっています。

 それは二度と保護犬達が飼育放棄や虐待を受けない様にする為と引き受ける人の覚悟を

 確認する為です。ペットショップやブリーダーは商売で販売を行っているので厳しい制約

 などありませんが同じ命です。

 

 これから、保護犬の譲り受けやペットショップやブリーダーから購入やようと考えている

 方は是非その覚悟をもってください。

 飼い主の皆様が覚悟すれば殺処分0になる日も必ず来ると私は確信します。

 

 すべてのペットは生きているのです!!

 

 

 

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